2014年5月31日土曜日
全訳の効果
時間をかけて英文(をはじめとする外国語の文章)を全訳すると、次のものが得られます。
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1)文章の理解度
翻訳書を読んだり、英文を流し読みするだけより効果的。
2)構文を読み取る力
3)語彙力
単語を調べ、単語帳等を作って何度もチェックすると良い。
4)ヒアリング力
2)と3)が向上すると、一緒に向上する。
5)翻訳された原稿
6)自己満足
7)その他
社会的・経済的成果。
交流、評価など。
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7)はあまり期待しない方が良いですが、その他の成果は着実に得られます。重要だけれど日本では知られていないゲーム学や文化研究についての情報は、ICTの発達でグローバル化が進んだ社会でも、まだまだかなり多いです。また英語運用能力は、仕事や生活で今後ますます不可欠な能力になっていきます。
ゲームを概念的に理解することに関心がある学生は、英語圏のゲーム学に理解のある先生や他の学生がいる、英語論文・文献を翻訳する講義・演習に参加すると良いです。しかし、英文学や映画研究と違って、日本ではゲーム研究を輪読する機会がまだほとんどないため、自発的努力が求められます。
たとえば、DiGRAのライブラリでは、過去に発表された論文(PDF)を無料で入手できます。数百本の論文がアップされていますので、この中から、定評のあるものを探すと良いです。
http://www.digra.org/digital-library/
さしあたり、翻訳されている『ルールズ・オブ・プレイ(上)(下)』や『ゲームメカニクス』などで紹介されている論文を読むことから始めると良いでしょう。
英文のゲーム学の文献、レポート、論文等を地道に全訳することは、時間がかかるため大変です。しかし、ゲームについての理解と英語力が同時に身につきますので、お勧めです。
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