2021年度に、東北学院大学で指導した卒業論文のタイトルは、下記の通りでした。
1) 「友人関係満足度がゲームのオンライン通信の遊び方に与える影響-『あつまれどうぶつの森』を用いて-」
2) 「女性向けソーシャルゲーム成功に必要な要素-なぜ『アイドリッシュセブン』はヒットしたのか-」
1)2)とも、質問紙調査を用いた研究でした。先行研究を読み込んだ上で、『あつまれどうぶつの森』と『アイドリッシュセブン』のプレイヤーについて、独自の問いと仮説を立て、夏休み中にSNSでアンケート依頼してデータを収集し、ロジスティック回帰分析やカイ二乗検定を使った仮説検証の結果を論文としてまとめました。いずれも学術的・社会的意義のある論文で、付録の単純集計表も非常に読みごたえがありました。後輩が参照できる、良い卒論でした。
卒論作成の過程では、2人とも、Googleフォームで集めたデータを、SASという統計分析ソフトのプログラムを自分で書いて分析していました。ゼミでは、3年で『デジタルゲーム研究入門』を使った座学と、データ収集・分析に関する実習で論文の書き方を学び、4年で過去の卒論・修論を購読します。これらを通して蓄積していった力が、4年の後期に開花したように感じました。教員としては、秋には卒論の大半を書き終わってくれたので、指導が本当に楽でした。あと、毎年思いますが、皆、学部時代の私より優秀ですね…。
卒業する2人が、大学で学んだことを活かして、幸せになってくれることを祈っています。身体に気をつけて、どうかお元気で。
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