2021年3月28日日曜日

文系ゲーム研究者のアカデミックキャリア

2021年3月14日に発表した、日本デジタルゲーム学会第11回年次大会の基調講演スライドをアップしました。短めです。なお、講演の動画もいずれアップされるそうです。

「文系ゲーム研究者のアカデミックキャリア――専任職への就職に必要な基本的な考え方と力」
https://slideshare.net/nobushigehichibe/ss-244370748

一部の大学以外の普通の私立大学では、研究面で(のみ)突出した「特別な人」を目指すより、色々な業務をこなせる「普通の教員」を目指す方が、就職しやすいですよ、という話です。

「普通の教員」と書きましたが、挙げてある条件をクリアしてる研究者は結構少ないです。あと、「特別な人」との対比で、「普通の教員」という言葉を使いましたが、これは、大学教員として平均的な能力を持っている人(上中下で言うと「中」の人)という意味で使っています。

(研究面で)特別な教員でないとだめだ、みたいな(上の世代の先生の)意見もちょっと見かけました。正直、そういう風に言うのは簡単ですし、これまで何度も聞きましたが、専任職への就職にはほとんど効果がない言葉だと感じています。

なお、「特別」でなく「普通」を目指すと良いという提言は、『〈普通〉という希望』という本の主張を参考にしています。専任職への就職を考える際に参考になる文献も紹介できると良かったですが、発表時間が限られており、難しかったです。
(最初の発表練習で20分近くかかったので、スライドを半分ほどにしました)。

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