卒論作成中の学生たちが、去年3年ゼミで教えたSASではなく、2年生の社会調査実習で教えたSPSSを使っているのを見て、学生にはSASは難しいようだけれど、SPSSは自宅では使いづらいので、SPSS風の無料統計ソフトであるjamoviの使い方を教えた方が良かったかもしれないと思うようになりました。そこで入門書を2冊読み、データを分析しながら、jamoviの使い方を学びました。
以前、jamoviについて投稿しましたが、その後、ソフトが日本語化され、拡張モジュールで対応分析なども行えるようになりました。クラウド版も提供されています。
https://www.jamovi.org/
https://cloud.jamovi.org/
https://sociology-of-games.blogspot.com/2021/10/jamovi.html
jamoviは、SPSSより、検定や前提チェック(母集団の正規性・等質性の検定)などが簡単にできます。他方、データ分析時に変数ラベルが表示されず、新変数を作ったり変数の値を変換したりするのがやや分かりづらいです。これらが改善されると良いですが、卒論用のソフトとしては十分な機能が備わっていると思います。
3年ゼミでもjamoviについて教えようとしましたが、全員がjamoviよりSASを学びたいと答えたので、例年通りSASを教えました。プログラミングの勉強になったという学生もいたので、SASの指導も有意義と思いました。他方で、今後、jamovi用の教材を作って、分析の仕方、分析結果の読み方、論文の書き方などを教えていくことも考えています。
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