2022年度に、東北学院大学で指導した卒業論文のタイトルは、下記の通りでした。方法、テーマに基づいて並べています。
1) 「Mr.Childrenの歌詞の年代別特徴とメンバーの心境」
2) 「アパレル業界における消費者の考え方と行動の関係」
3) 「コロナ禍における東北学院大生の給付金の使い道と満足度」
4) 「FPSユーザーであるかどうかがFPSユーザーに抱く印象の違いについて」
5) 「ウマ娘はなぜヒットしたのか」
6) 「ボーカロイド再ブームの要因としての『プロジェクトセカイ』―ゲームプレイ実態調査―」
7) 「基本無料動画サイトにおける利用動機と有料利用意図の関係」
8) 「博物館施設とゲームファンの関係―ゲーム『文豪とアルケミスト』を例に―」
9) 「宮城県の対戦型格闘ゲームコミュニティの実態と特色」
1)はテキストマイニング、2)~6)は質問紙調査、7)はインタビュー調査(回答を数値化しクロス集計による仮説検証も実施)、8)はインタビュー調査とフィールドワーク、9)は質問紙調査とインタビュー調査に基づく研究でした。
1)は別の記事で書いた通り、クオリティの高い論文でした。2)と7)も、先行研究の読解に基づいて、ファッションの購入や動画サイトの利用に関する興味深い仮説を構築・実証した論文で、水準が高かったです。8)と9)は、複数の方法を組み合わせてゲームファンの考え方と活動の特徴、伝統文化との関係を探究しており、読みごたえがありました。その他の論文の著者も、各自が作成した質問紙によって収集したデータをSPSSやjamoviなどの統計ソフトを使って粘り強く分析し、それぞれ興味深い知見を示してくれました。どれもが後輩の手本となる良い卒論でした。
今年はゼミ生が多く、また就職活動が長引き、調査や分析、論文執筆が遅れた学生もいたため、年末年始にも卒論指導をしており、去年よりだいぶ苦労しました。ただ、最終的に教員の予想をはるかに上回る卒論を提出した学生がおり、若い人の伸びしろを感じました。
卒業する皆さんが、卒論作成を通して学ばれたことを活かして幸せになっていくことを願っています。どうかお元気で。
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